もるとです。
昨日の記事にてTracersオルカンという最安信託報酬ファンドが爆誕することについて書きましたが、一番の気になるポイントであった点が発覚しました。Slimオルカンは今回の値下げには対抗せずということらしいです。
参考記事はこちら。
Tracersオールカントリーは、「指数の標章使用料」が信託報酬に含まれず、また年率0.1％を上限とした額をその他手数料から徴収できると、有価証券届出書に記載している。指数の標章使用料、つまり連動する指数であるMSCI ACWIの使用料は各社とも非公開だが、信託報酬がこれだけ下がる中では小さな額ではない。「弊社ファンドでは、指数の標章使用料は信託報酬率に含めており、信託報酬水準が公正な比較対象とならないため、現時点では追随しない方針」（三菱UFJ国際投信）
実質的な運用コストは、信託報酬に加え、“隠れコスト”などと呼ばれる「その他手数料」によって決まる。信託報酬だけでは、運用コストの多寡を比較できない時代に入ってきたというのが、三菱UFJ国際投信の主張だ。
かといって“業界最低水準のコストを将来にわたって目指し続ける”という旗を下ろすわけではない。（中略）Tracersオールカントリーの運用が開始され、運用報告書に総経費率が掲載されるようになって初めて、実際のコストを比較できるようになる。そこがさらなる信託報酬引き下げが必要かどうかを判断するタイミングだということだ。
要するに「比較の土俵が完全に同じとも思えん。運用開始してびっくらたまげる実質コストならその時は検討しまひょか。」的な話ですかね。
個人的にはそれで良いと思います。差はあると言えど誤差の範囲と言えるほどですし、投資家も他の運用会社も実際これで運用できるのかというのを見守りたいという気持ちは同じ様です。
これでTracersオルカンがたまげる運用成績を出してくるようなことがあればさらに盛り上がるでしょうね～。新NISAの購入ファンド売れ行きにも大きく影響が出てくることでしょう。
そしてその時はSlimもやっと追随してくるのかなと。なのでSlimオルカン民はとりあえずは乗り換えなどはしなくても良さそうです。
Tracersオルカンの実績を引き続き楽しみに待っていきたいと思います。
★★★ ★★★ ★★★
一方ぼくが面白いなと思ったのは高卒非正規（ロナルドリード）さんのこの記事。
私はここまで低コスト化が進んだ今ではもう多少のコスト差はそれほど気にとめていませんが、全世界株投信は脳死で積み立てていくにはチャイナリスクが結構気になります。ウクライナ侵攻によって指数から除外されたロシア株は30ベーシスポイントとかそのくらいだったので信託報酬がちょっと高くなったくらいのレベルでしたが、中国はウェイトが高すぎるので仮に台湾侵攻で指数から除外されたうえに台湾企業が接収されたりするとダメージが大きすぎます。
ぜひリンク先で全文を読んで頂きたいのですが、この意見も確かに分からんではないですね。ウクライナ侵攻の前と後で随分現実味も増す方向で投資家の意識も変わってきたのかなと思います。
先進国ファンドを積み立てている方々（大御所で言えば男爵さんやクロスパールさんなど）はこういったところも前々から気に留めているのかなと。
そのリスクを承知したうえでそれでも新興国を保有する、爆発力に期待しかつ分散を徹底していくというのが全世界株派の主張であります。実際波に乗った時の新興国はガツンと上昇しますしね。
全体で見ればボックスながら、短期の勢いはすさまじく。直近ではコロナ後はすごかったですね。
個人的には中国株のウェイトが丸々消失するのは考えづらいと思っています。このリスクと分散投資のメリットを天秤にかけるなら分散投資に軍配が上がります。
そして先進国株式に投資するなら米国株一本で良いのかなと。なので基本は米国株以外の積立ならオルカン派ですね。
★★★ ★★★ ★★★
ということで春の投信コスト祭りは一旦終了という流れに落ち着きました。
と見せかけてここでまたがっつりリリースを出してくるファンドがあれば面白いんですがね。しかもすでに実績が十分出ているファンドとかできたらアツい展開ではないでしょうか。
同じ指数への投資ならより低いコストの方へ。その流れが業界に浸透して良い競争があるこの時代に投資活動ができていることに感謝。
まだ見ぬセミリタイアライフを支える一助になってくれることを期待しています。
ブログ村やってます
ぜひポチッとしてもらえると嬉しいです＾＾
