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【首相発言】年金をスタートアップ(新興企業)に循環とな

記者会見をする総理大臣のイラスト
もるとです。
岸田首相の発言が話題を集めています。

www.bloomberg.co.jp

すでに投資家からは不評しか聞こえてこない首相ですが、今回の発言もいかがなものかという意見が多い様に見受けられます。個人的にも「ナシ」なのですがそう思った理由を書いていきます。

 ↓ 目次 ↓

国民のお金をスタートアップへ

岸田文雄首相は12日夜、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの長期運用資金や個人金融資産が「ベンチャーキャピタル(VC)やスタートアップ(新興企業)に循環する流れを作る」と話した。「新しい資本主義実現会議」で語った。海外からの誘致を含め、VCへの「公的資本の投資拡大を図る」とも述べた。発言は、スタートアップ育成方針の資金面での対応を説明する過程で行われた。スタートアップが十分な資金調達を行うことができるよう、新規株式公開(IPO)プロセスの見直しを行うとも説明。官民の役割分担をした上で5カ年計画を作成し、司令塔機能を明確化するとしている。また人への投資を進めるため、非財務情報の株式市場への開示強化を進め、企業側がどのように開示を進めればよいのか参考となる指針を、今夏をめどに整備する。同会議は「成長と分配」を中心とした経済政策の具体化を進め、6月に実行計画を決定する。コモンズ投信の渋沢健会長やZホールディングスの川辺健太郎社長らが参加している。GPIFは、国内外の債券と株式に25%ずつ振り向ける基本ポートフォリオに基づき運用を行っている。昨年12月末時点の運用資産額は199兆2518億円と、9月末時点の194兆1197億円を上回り過去最高となった。

GPIFの資金、そして個人金融資産というのは日本の場合だと預貯金ですかね。つまりはそのお金を新興企業やその周りに流していく経路を作りたいということなんでしょう。「やりたいことは分かるけど、方向はそれでいいの?今の評価の岸田首相がそれをやれるの?」という感想を持ちましたね。

スタートアップの支援そのものは悪くないと思うのだが・・・

日本はユニコーン企業が米中に比べ少ない、スタートアップが育てたり支援する土壌がないと評されることがよくあります。資金の出し手がいないこと、法規制がガチガチであることが原因ともいわれますね。仮想通貨関係の会社などが苦労しているという事例も新聞で目にしたことがあります。現状、フィンテック関係はだいぶ国外の資本が入っている様に見えますね。PringやKyashなど、日本展開の戦略面を考えた時は魅力的に映るのでしょう。

失敗する可能性も高い新興企業への投資ですが、投資した企業がイノベーションを起こすほど当たった時は大きなリターンです。ただ10社中9社外れるけど1社ですべて帳消し、プラスリターンにできるというイメージでしょうか。そのリスクプレミアムを負うベンチャーキャピタルに対して公的資金の還流、ってなんかすごく回りくどい投資な様に思えます。

年金は保守的に運用すべきだし、岸田さんがやれるかも大いに問題だ

年金というのは特に野党が突っ込んでくる分野です。損すれば大騒ぎ、儲かればだんまりと歯がゆい報道ばかりされているのが定番ではすね。そんな小うるさい資金を新興企業やベンチャーキャピタルに還流する(=直接・間接的に投資する?)というのはそもそもハードルが高い気がしますね。野党からもそうですが、国民の理解を得ることができるかも大いに疑問を感じるところです。学校スト4気候の無料写真
一昔前と比べると株式比率を上げているGPIFですが、それでも運用方針は保守的で債券比率もそれなりに高いです。年金という資金の性質上リスクを取りつつも基本はコンサバに運用することが求められています。その債券比率部分を落とすとは思えませんが、株式運用している比率のごく一部をこの“還流”へ回すということですかね。なんだかなぁ、年金ではなく死蔵していたり活用されていなかったりする費用をうまく回せないものかと思うのですがどうでしょうか。

岸田首相はこのところ過労で体調も崩されているということですが、こういった発言をするとさらに心労も重なるような事態が待ち受けている気がしてなりません。この「新しい資本主義実現会議」はコモンズの渋沢さんやZホールディングスの川辺社長らが参加しているということで識者は揃っていると思われます。会議自体はまともな意見が交わされているのではとは想像できます。が、「成長と分配」が真っ当な方向へ向かうのか、また向かう力はあるのかと思うと疑問符がつきます。

旗振り役が誰かというのが何より重要と思う

策定までして、そこでリーダーが変われば可能性あるかなとは思うのですがね。これを実行するのは岸田さんどうこうというより推進力があるリーダーが求められると思います。実行計画は6月の決定ということで後2ヶ月しかありません。あっという間なので何だか大した内容は出てこない気もします。

ただ、この政策がうまくいって日本からGAFAMみたいな企業が出てくれば・・そう考えると夢はありますね。成長し社会へ雇用や税で分配する、これは一国民としてもすばらしいことだとわかります。国内だけでグルグル経済を回すのではなく、外国と商取引をして外貨獲得というのも大切なことです。切り口・視点は悪くないのですがやり方がということなんでしょう。

年金には期待している様な期待していない様な

正直なところ大した額をもらえるとも思っていない年金。ねんきんネットで試算したところ、セミリタイアした場合は月々貰えるのは7万前後がいいところです。もちろんもらえるに越したことはないのですが、貰えるとしても30年以上先ということであまりリアルな想像もできないというのが正直なところですね。

ただ受給が迫っている人からするとまた感覚も違う事でしょう。「年金を危険にさらすな!もしこれで減額などなったら許さんぞ!」と思う気持ちはもちろん理解できます。誰しも自分の生活が一番大事ですからね。自分の生活が守られてこその社会と考えるのは自然だと思います。老人の無料写真
もっとも社会として成長することで個人にも還元があるという一面を考えると、日本という国は国民・国家として取るべきリスクを取らず衰退国家になったという現実もあります。その辺は最後は政治家の責任だと思うのですが、改善していこうにも現政権では検討に次ぐ検討で恐らくは無理でしょう。「検討の結果、却下となりました。」という事例が起こることがすでに濃厚です。

news.tbs.co.jp

目の前の経済に対して大して結果も残せないのであれば、長期的な青写真を描くのは無理なのではないでしょうか。国家として成長の見込みが立たないという事であれば、やはり期待はせず自助努力のみで未来を切り開くという姿勢がますます個人には求められそうだなと思った首相発言でした。

 

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