もるとです。
今日は昨日からの続きになります。半年強で辞めたブラック企業、その後の転職活動の場面からです。
これからお世話になる派遣先も決まり、就業まで残り少しとなった日のこと。携帯から着信音が。
それは本命ながら落ちた案件を担当していた派遣会社でした。他の案件の紹介かと思いつつ「はい」と電話に出ると派遣会社の営業マンからあいさつもそこそこに一言。
「もるとさん、例の案件ですが合格者が辞退されたようです。それで先方からもし良ければ来てほしいと言われているのですが可能でしょうか。」
驚きすぎて体に電流が走った気がしました。興奮しつつ「実は他のところに決まってそこにお返事もしているのですが、まだこの案件って蹴ってもいいもんでしょうか。」と相談。
派遣会社曰く「良いことではないが、状況的にはまだ辞退は可能。就業初日に来ない人もいるくらいだからそれに比べればまだ全然マシ。」などということを教えてもらい即決意。
一度は決まった案件にお断りのご連絡を入れ、一番手の希望の会社に就業が決まりました。
★★★ ★★★ ★★★
そう、これが昨年辞めた前職です。
この会社は派遣期間の上限である三年間勤めあげることができました。思い返せば色々ありましたね。
ちなみにこれまでハッキリとは述べていなかったと思いますがこの職場の条件はこんな感じでした。
・製造業(社会インフラ関係)
・時給1,880円
・基本オフィスワーク、たまに現地調査や打合せで外出
・定時上がり、残業も5分単位支給のホワイト
入社して3ヶ月であまりの業務の難易度の高さに辞めたくなりましたが、高時給とホワイトな就業環境がありなんとか勤め上げることができました。
定時出社の定時退社、30分以内で帰宅し即フードデリバリー。一日で2万の稼ぎを目標にひたすらやりましたね。
入社時は600万円ほどだった資産は三年後に2000万円を超えていました。
★★★ ★★★ ★★★
この会社では業務内容がただただ難しく色々なことが勉強になりました。
製品知識は三年経ってもよく分かりませんでした。なのに新規案件が発生すると製品の仕様書を書いておりこれが地獄。
案件キックオフでのデザインレビューの会議も地獄、工場の荒くれ社員との折衝も地獄、取引先の技術者とのやり取りも地獄。
社内ツールの使い方も難しく、入金の検収処理などの雑務的な事務作業も複雑でした。
途中、各支店に派遣社員が何人も入社しましたがほとんどの人は半年以内で退職。退職時に派遣社員での営業職は全国でもぼくだけでした。
とにかく地獄の日々でしたがこんなことを学べたと思います。
・世の中には本当に学校のお勉強をしていないと携われない仕事がある
・技術者とはどんな人達(人種)か
・販社がほぼ無い製造業メーカーで働くとはどういったことか
だいたいの製品の営業はできる、なんてことを尊大にも思ったりしていたのですが、製品の仕組みを本当に理解できず自分ってほんと頭悪いんだなと痛感しました。
また公的案件もたくさん担当し、民間から受注した仕事とこんなにも違うものかと思いました。公的案件はほんと細かいですね。
製品を納入した後の現地試験はトラブルの連続でした。一案件につき必ずと言っていいほどなにかしらのトラブルが一つはあり、混乱の現場と工場との間で板挟みになりながらも対応した経験には本当に鍛えられたと思います。
また、番外編ですが印象に残っている場面としてはコロナ前は朝は事務職の方が毎朝コーヒーを入れて自席まで持ってきてくれていました。そんな古き良き感じも併せ持つ典型的なJTCでしたね。
★★★ ★★★ ★★★
一方、いわゆる会社員らしいこともたくさん経験させてもらいました。
工場に取引先(正確には受注主ですが)をアテンド。派遣に一人で行かすなwと思いつつ一日お供でぐったり。なぜか帰りに一杯奢ってもらったりなんてこともありましたがあれは緊張した酒でしたw
正月の取引先への挨拶まわり。遠方の取引先に泊りがけで行った時は深夜までスナックでカラオケをしながらお酒を飲んだり。
良くしてもらっていた上司がいたのですが、楽器があるバーに行ってみんながカラオケを歌う中ドラムを叩かせられたり。この夜は本当に楽しかった。
そして仕事帰りに赤ちょうちんの居酒屋で奢ってもらったことも複数回ありました。なんだか昭和的だけど楽しかった良い思い出です。
その他でも接待やら会議のための出張やらもありました。これらは普通の派遣社員の案件ではなかなか経験できないことも多かったと思います。
普通の就職に憧れを持っていたこともあり感謝できたことは多かったです。
★★★ ★★★ ★★★
さて、これまでの仕事シリーズですが一旦これにて「完」としたいと思います。
自分で振り返っても各所転々としながら、最適解を探し求めてきたなと。そして新卒時のカードを無駄にした代償は大きかったななどといったことも考えました。
とはいえそれぞれの局面で自分らしく生きるために奮闘して今があるとも心から思えます。まだまだもう少し会社勤めも続けると思いますが、次はどんなところで働くことになるのかなと。
また数年後ですかね、セミリタイアもしくは完全リタイアの暁にこの続きを書きたいと思います。ここまで連日お読み頂きありがとうございました。
ブログ村やってます
ぜひポチッとしてもらえると嬉しいです^^