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カネは時に人の命を簡単に奪う

もるとです。
先日Twitterのタイムラインで悲惨なニュースを目にしました。

www.tokyo-np.co.jp

↓ 目次 ↓

経緯

投資のきっかけは、大学時代の同級生が交流サイト(SNS)で呼び掛けたアンケートだった。母親が生前に女性から聞いた話などによると、「投資に興味がある人」というアンケートに女性が「はい」と答えると、同級生から2020年8月、「高校の同級生」という男を紹介された。
男は「海外の暗号資産(仮想通貨)事業への投資に関わっている。あさってまでに入金すれば配当金が4倍になる」と勧誘。LINEには女性が「マルチですかね?」などとちゅうちょする様子も残されているが、男は借金してでも投資するよう言葉巧みに持ち掛け、女性は消費者金融で借りた150万円を男性に託した。
だが、直後にインターネットで調べると、この事業は投資詐欺の疑惑であふれていることが判明。男に返金を求めたが、応じてもらえなかったという。

2020年に起きた事件で、経済的苦境にある若者(女性)がSNSで目にした情報を元に消費者金融から高利で借りて投資、そしてそれは詐欺であったと。150万の返済にお先真っ暗になり自殺。これは辛すぎるなと思いました。

母親が沈み込んでいる女性に気づいたのは自殺の約2週間前。声を掛けると、詐欺の被害に遭ってしまったようだと打ち明けた。警察や弁護士に相談する約束をした直後の20年10月上旬、大阪市内のホテルで亡くなっているのが見つかった。
現場のリュックに残されていた母親宛ての遺書には、「昔から人一倍考え込みやすい性格だったので、心配させていたと思います。こんなくよくよした娘のことを大切に思ってくれて本当にありがとう」と感謝の言葉がつづられていた。
末尾には「服とかは売ってね。多少のお金にしかならんかもやけど」。母親は「最後まできちんとした子でした」と語る。

女性の無料写真真面目な子だったのでしょう。そして失敗したことへの責任感、また長年経済的に厳しい状況での追い打ちをかける出来事として重く心に悩みが襲い掛かり命を絶つ・・周りの人は辛かったでしょうね。

死ぬほどの額ではない150万という金額

150万は大金です。現在、我が国の年収の中央値は約400万。年収の4割、約5月分の労働を経て稼ぎ出すお金ですからショックも相当であったと思います。

実は僕自身も恥ずかしながら20代前半の時に十万単位での詐欺にあい、お金を失ったことがあります。この時はしんどかったですね。額は違いますが、件の若い女性が大きな心痛を負ったことは想像に難くないです。

とはいえ、この金額はやり直そうと思えば不可能ではない額だと思います。コツコツと返す、破産を検討するなどやりようはあったはず。しかし、悩み事という魔物に取りつかれてしまったということなのでしょう。最悪な結末を迎えてしまうことになりました。

基礎的な金融教育はやはり国家ぐるみで必要だと思う

インデックス運用でコツコツ積立」。これは情報をある程度積極的な姿勢で調べるという人であればどこかでたどり着く「最適解」の一つ。でも、若い時というのはなかなかそこに自分からたどり着くのは難しいですね。

理由は何個かあるのですがこんなところでしょうか。

本を読むよりも友人などの身近な存在の方が影響力がある
・派手な内容(利回りやよく耳にする流行りもの)の方が魅力的に映る
・リスクとリターンなどの適正な感覚がない

ぼくの時代で言うとFXが流行っていました。最初に余剰資金ができた20代中盤に「そろそろ投資を・・」と思った時、職場にFXをやっている人がいて影響されてすぐ始めましたね。それまでも投信などを自分なりに調べたりもしていましたが「なんだこれあまり儲からないじゃん。」と。世界経済インデックスファンドのバックデータを見ながらそう思ったのを覚えていますね。

あとは4%とかのリターンはすごく小さく見えるもので、年利10%とかそういったものの方が魅力的に思っていました。で、実際に投資(投機)をやってみて失敗した後に気づくんですね、「やっちまった。」って。

金融商品の適正なリターンは5%くらいであること、投機と投資は違う事、代表的な詐欺の手法、金融の世界はどの様に動いているのか。こういったことに少しでもなじみがあれば、お金に関するトラブルというのはかなり回避することができるものです。でも、若い時というのはそういう経験が無い人の方が圧倒的に多いし、そちらの方が一般的だと思います。

またそういったところに付けこんでくるのも詐欺師の恐ろしいところです。「借金してでも投資するよう言葉巧みに持ち掛け」、この事実を見るとぞっとしますね。こういった被害を繰り返さない様にするためにも、学校などで教えることは必要だと思います。こんなにも簡単にカネは人の命を奪ってしまうものなのですから。

YouTube動画などでも学んでほしい

学校で教えるのが難しい・・ということであればYouTube動画など活用してもいいと思います。国が作っている動画もありますし、個人投資家やリベ大など比較的コンサバな内容をわかりやすく伝えている動画もありますね。

付け焼き刃の先生が浅い知識で教えるよりも、そういったものを見せるとかでいいと思います。スタンダードな知識をまずは頭で勉強し、ある程度の年齢になったら少額でつみたて投資を始めてみる、そして働いてお金を得ると同時に会社がどう動いているかを知る、経済情報をニュースと実生活で実感する。

こういったサイクルを若年層から回していくことで国家全体の金融リテラシーは底上げされると思います。この厳しい時代「自分の身は自分で守る」そんな姿勢がいつになく一人ひとりにも求められているのだなと感じた悲しいニュースでした。

 

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