もるとです。
今日は昨日からの続きになります。半年強で辞めたブラック企業での楽しかったこと編です。
■面白い教育係の先輩社員の存在と現場周り
この会社では上に従順な人が多かったのですが、一人だけ面白い先輩がいました。
この先輩はもともとは設計者でしたが、設計の仕事が半減しIT周りのことをやりつつ現場仕事もやるみたいな不思議なポジションの人でした。ただちょいちょい支店長から「営業になれ」と言われており、それを何とか拒否し続けているという側面もある方でしたね。
そしてこの先輩はぼくの教育係でもあり、随分と行動を共にしました。近場の福岡市内から熊本や大分など遠方の現場に色々行きましたね。
弁当派の先輩でしたが、たまにはご当地ラーメンの美味しいところに連れていってもらったりしました。あとは阿蘇の高原の途中で水を汲んだりもしましたね、あれは気持ち良かった！ 
辞める時も一番最初に話をしましたし、最後におごりで飲みにも連れて行ってもらいました。「みんな辞めていくから悲しい。だいたい口をそろえて“この会社で唯一楽しかったのが○○さん（先輩の名前）と外出したこと”って言って辞めていくんよなｗ」と言われていました。
先輩などと気安く呼んでいますがすでにこの時40代後半で20代後半の自分とは約20歳の年齢差がありました。それでも気さくに付き合って下さり、今でも感謝してもしきれないそんな存在の方でしたね。
■機材メーカーでの泊まり込み研修
レンタル・リース業ということもあり会社には機材がたくさんありました。そして新人は教育の一環として機材メーカーで約一週間半にも及ぶ研修への参加が業務で義務付けられていました。
ちなみにこの時はその機材の整備が中心でしたが、ぼくは手先での作業が本当に苦手。研修参加者はぼく以外は専門の業者の会社から来ており、全員テキパキ作業していましたが、ぼくは周回遅れどころか３周回遅れの始末でした。
完全に落第生で研修そのものは地獄でしたが、その研修期間の日曜日は一日フリー。その日は一日その都市の観光をしました。
観光地や繫華街をぶらついたり、日本酒のお店に入って何種類も試飲をして〆にご当地ラーメンを食べたりと楽しい一日でした。なかなか大人になって旅行では行かない土地だったので貴重な経験でした。
なお、研修は実技は最後までボロボロでしたが仕上げの筆記テストでは参加者の中でトップでした。メーカーの研修講師は苦笑いでしたね。
■営業マンの半期に一度の集合会議
半期に一度、東京に営業マンは集合させられて一日オフィスビルの会議室で研修を行うというものがありました。
土曜日での開催だったのでそれ自体はクソだったのですが、スケジュールはなかなか面白く。まず金曜日の昼に事務所を出発し空港へ。
空港に着くなり缶ビールを飲み飛行機に搭乗。夜は近隣地域の営業マンと酒場で飲み。
翌日の朝はホテルで朝食ビュッフェ。その後は一日会議に適当に参加し夕方に帰福。
営業マンの先輩達はみんなの前でロープレの実演をさせられるなど少し大変そうでしたが、下っ端としては適当に当たり障りなく過ごしていればよく、会社のお金で東京に行って飲み食いもできたのでこれは楽しかった思い出です。
★★★ ★★★ ★★★
こういった思い出もありはしましたが、圧倒的にクソな労働条件の前に「これはいかんわ」と思いさっさと退職しました。
この頃はすでにセミリタイアを目指しており資産は500～600万程度でした。しばらくは正社員で安定して稼いでいきたいと考え就職したつもりでしたが、この時は色々と今後のことについて考えさせられましたね。
次回はこの時に考えたことを少し述べてこのブラック企業編を終わりにしたいと思います。
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