もるとです。
昨夜のM-1グランプリ。
ネタの面白さもさることながら、ぼくはとあるシーンにすごく考えさせられました。
それはCM。IHIのCMです。
★★★ ★★★ ★★★
IHIとは、日本の三大重工の一角となる会社です。
コンシューマー向けの製品が少ないため、馴染みのないという方も多いことでしょう。
かくいう僕も現在の仕事に就くまでは名前をぼんやりと知っているだけでどんな会社なのか中身までは知りませんでした。
しかし重工業製品や産業用製品に関わった仕事をしている人であれば大企業であり技術力の高い企業という印象を持っているかと思います。
そのIHIが、M-1というパッと見て関係のない、だが視聴率は確実に取れるであろう番組で広告を打った。
しかも四連続で流すという集中打法ぶり。
M-1は通常の番組の様に定期的にCMが入るというより、まとめてバッと長く流す感じですがあの4連発は印象に強く残りましたね。
★★★ ★★★ ★★★
んで、その後に敗者復活を勝ち上がってきたハライチがネタをやりました。
ハライチのネタはそれぞれが順番に夢を語り、その夢をこれまた相方が交互にミソクソにけなす(澤部はけなされたことに対し常識的にキレるのに対し岩井は半狂乱になってキレて澤部はその姿にドン引きする)というネタでした。
最初は互いに「テニスがを始めたい」などの常識的な願望だったのですが、岩井がエスカレートし「ロボットに乗りたい」という荒唐無稽なことを言い出します。
それに対し澤部は最初「いや、話がこれまでとレベルが違いすぎる」と現実感の無さを呆れ気味にツッコんでいましたが、最後に「その技術がないから!!」と言うんですね。
で、IHIはそのネタの前にさんざんクリーンエネルギーや宇宙などの自社事業テーマから「技術と叡智のIHI」とCMで連呼しているわけですよ。
だから、澤部が岩井に対して人が乗るロボットなんてそんな技術は無いとツッコミを入れた時、「IHIならできるやん・・・」と計算しつくされたかのような思考パターンが心の中に浮かんできたわけです。
これにはやられたなと思いました。
★★★ ★★★ ★★★
コンシューマー向け製品が無い企業にとって、ブランドの認知は難しい問題だと思います。
例えば川重であればバイクであったり、三菱であれば重工自体は関わりは無くても電機や車や銀行で一般消費者との関わり合いがふんだんにある。
でもIHIみたいな企業はたとえ会社自体は大きくても街中にショップがあるわけでもない。
認知してもらうのは少し壁がある業種です。
そんな難しいところをキャッチーなCMで、お客さんがたくさん集まっているところで、そして狙ってやったかは不明ですが(ハライチは敗者復活組なので恐らくは偶然か?)番組との相乗効果も重ねてくる。
広告の世界も奥が深いものですね。
さて、このCM事態にもすごさを感じるものはあったのですが、実はもう一つ最近自分が経験したことから改めて大いに考えさせられたことがあったのでした。
それはまた明日にも書いていきたいと思います。
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