もるとです。
昨日はよよよさんの記事に対して思うことを書きましたが、今日も気になる記事がありました。本日も若年層セミリタイアラーのカリスマの一人、金村さんの記事からです。
金村さんのブログにこういった質問が寄せられています。
最近流行りの低資産FIRE(数百万円程度)についてはどう思いますか?
個人的にはセミリタイアするにしても3,000万円くらいは欲しいと思ってしまうのですが、現実的には3,000万円作るのはなかなか大変なので、耐えられずに踏み切ってしまうのですかね。
低資産FIREを謳う人達が毎日のように「FIRE生活最高」という趣旨のツイートをしているのを見ると、必死に自分に言い聞かせているように感じてしまいます。(以下略)
低資産セミリタイアラー、最近増えていますね。ぼくは2016~2017年頃にセミリタイアを意識し始めました。その時のメインストリームは3000~5000万くらいの資産ボリュームでのセミリタイアだったと記憶しています。まぁ途方もない数字に感じたものです。
それに比べると達成難易度はグッと下がる低資産セミリタイア。この台頭を見る度にこの質問者さんの問いと似たようなことを実はぼくも思ってきました。さてさて、この質問に対する金村さんの回答やいかに。
数百万円程度の低資産FIREについて。FIREやセミリタイアに明確な定義がない以上、本人がFIREと言えば、FIREです。「それはFIREではない」と言うのは野暮だし、名前なんてどうだっていい。
DeNAの山崎康晃の決め球は、フォークかシンカーっぽく見えますが、本人がツーシームと言っているのでツーシーム。しかし、自分がバッターとして対峙した時には、ツーシームではなく、フォークやシンカーの軌道をイメージします。これと同じ理論で、本人がFIREと言っていることに対して異論は唱えませんが、自分としてはフリーター、派遣社員、ニート、自由業として捉えています。
で、フリーターなら、世間のごくごく一般的な意見通り、「将来どうするんだろ?」となりますね。
以前のブログ記事「お年寄りを見ていて思うこと」で書いたように、今を楽しむ姿勢は重要ですが、感受性は変わらないことを前提に、人生の後半戦にも諸々ちゃんと配分しておく必要を感じています。
また、そもそも安定的なのか?との疑問もあります。
例えば、高校なり大学を卒業した後にこれまで普通に働いてきて、30歳で資産500万円の人がいたとします。就労年数と資産からして、生粋のガチ節約家ではなく、ガチ節約実績もそう長くないはず。節約耐性は未知数な部分も多く、果たして安定的にガチ節約生活を貫けるのでしょうか?
コメントにある退職に至った経緯や心理状態は分かりませんが、僕としては以上の通り捉えています。
うん、さすがの分かりやすい理路整然としたご回答です。個人的にもまったく同感ですね。今日の記事はこれにて以上、でもOKですw
★★★ ★★★ ★★★
さすがにここで終わっては芸が無さすぎ(?)なので、少々ですが個人的に思うことをつらつらと述べていきます。
金村さんのコメントの中に「今を楽しむ姿勢は重要ですが、感受性は変わらないことを前提に、人生の後半戦にも諸々ちゃんと配分しておく必要」というものがあります。文脈内リンク先記事からの内容ですが、自分としてはこれに加えてもう少し近い未来においても影響があるのではと考えています。
要はお年寄りまで行かずとも「~をしたい。」と思ったときにお金が無くてあきらめるという事態になるのでは?ということです。で、その内容は個々人にも寄るとは思いますが、想定できることその可能性の濃淡というのはあることでしょう。一例としてちょっとリアルですが、僕の中ではこんな感じです。
・マスト
定期的な海外旅行、フルタイムで働かなくても成り立つ生活、たまの贅沢な外食、ワイン等の多少費用の掛かる趣味を楽しめること
この辺は言わずもがなです。人それぞれ異なることですがセミリタイアする目的とも言えるコアな欲求の部分でしょう。
・可能性A群(可能性高い)
結婚(パートナー)、性衝動、老親への経済的補助
異性関係、リアルなところですwこの点では最近セミリタイアラーのハヤブさんが出している動画で興味深いものがありました。
恥ずかしいことと思わず、自己吟味して真剣に考えるべき内容だと思います。結婚するにしても単純に欲を満たすとしても先立つものは必要になりますね。
加えて「老後に一人でもいいか?」なども検討すべき事項です。
・可能性B群(中程度)
特に無し
特に無しは我ながらひどいですねw何かあるだろと半日考えたんですがこれがないですね・・
・可能性C群(低いがありえなくはない)
子ども(一人)、マイホーム、快適な老人ホーム
FPに相談した時のライフプランに出てきそうな内容です。この辺は基本不要と考えていますが、もし必要となればそれなりの出費を覚悟すべきところでしょう。しかし結婚した場合、もしかするともしかするのがこの可能性達だと思います。
★★★ ★★★ ★★★
無論これらをすべて成しえるとなると、低資産セミリタイアはできません。なので実際には取捨選択し、ある程度は諦めることが必要になります。
しかし、今流行り(?)の数百万円セミリタイアではどうでしょうか。ぼくの中では「それぞれが思う“マスト”の部分しか維持できないのではないか」という疑問が生まれます。
クリエイティブなこと、仕事をしたくないということ・・それぞれが求める“マスト”の部分は、数百万円の資産でも工夫と多少の節約で維持達成はできると思います。しかし人は変わることがある生き物です。「今」の自分が求めていないことでも「10年後の自分」はもしかしたら必要とするものがあるかもしれません。
そうなった際、その当座は無理でも、ちょっと挽回し時経たずして手に入れられればそれでOKだと思います。しかしもし経済的な余裕が足りずあきらめなければいけないとなると・・それは少し悲しい人生になってしまうのかなと。(あと年齢を重ねた後に「頑張る」って大変だったりしそうです。)
客観的に見た場合、数百万資産のFireは可能性A群以下はけっこうな割合で捨てているように思えます。「それで良い、そんなもの必要ない」という考え方があることも否定しませんが、ぼくの場合はある程度将来の自分の“もしかしたら”の要望にも応えられるようにしておきたい。
40代で4000万程度、50代で5000万程度あればお金が必要な問題はそれなりに解決できるでしょう。資産というのはある程度作り上げれば、その規模次第で勝手にそこそこの成長をしていくものです。その資産規模ですが、明確な答えはありませんがこの質問者さんの3000万という数字はうなずけます。ぼく個人としては2,500万程度でもいいかなと思います。
★★★ ★★★ ★★★
もっとも実際にやってみると「そんなにいらなかったな。」と思うこともあるでしょう。そうなるとこれまで蓄財に費やした時間がもったいなかったと思うかもしれませんが、後から後悔することの保険と思えば納得はできそうです。そして余裕があるお金は有意義にパッと使えれば満足感もそれなりに得られると思います。
以上が金村さんの記事、さらには昨今の低資産セミリタイアに対する自分なりの結論と感想になります。こういうのは答えはないですが、精一杯考えることに意味があると思っています。考えに考えつくしたらあとは何とかなるでしょうw
自分に自信を持ちつつFireへの歩を進めていきたいと思います。
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