もるとです。
今日は前回のこの記事からの続きを書いていきたいと思います。
★★★ ★★★ ★★★
全世界に投資するのはインデックスファンド以外でも方法があります。
そう、アクティブファンドで投資してもいいわけです。
では実際のところインデックスとアクティブはどちらが優れているのか。
本では「ほとんどのアクティブファンドはインデックス運用に勝てない」と書かれています。
このtsumiki証券で取り扱われているアクティブファンド達。
コストはどのファンドもそれなりに高いのですが、一定の数のファンがいます。
そのせいかコスト面の優位性では大きく水をあけられた今でも資金流入は継続的に続いています。
これはセゾン投信の月報からですが、運用残高がきれいな右肩上がりになっているのが見て取れます。
つまり、何かしらの魅力があるということではないかと考えました。
その一つは「顔が見えるファンド」を売りにしているということだとすぐに思いつきます。
セゾンの中野さんやひふみの藤野さん、コモンズの渋沢さんは投資(資産運用)の啓蒙活動にも非常に力を入れておられます。
こういったところでファンになって信託する人は多いのだろう、恐らく運用する方は高齢の方も多いだろうからなおさらその傾向はあるだろうと考えました。
これは恐らく間違っていないと思います。
では、これ以外で何か理由はあるのか。
そもそも、slimオールカントリーと比べて運用内容(それとパフォーマンス)はどういう違いがあるのか。
実際にセゾン達人を中心にファンドを比較してみました。
その様子を下で見ていきたいと思います。
★★★ ★★★ ★★★
まず、全世界株のチャートです。
今はSlimオールカントリーがありますが、もっと長い期間インデックス運用で全世界に投資しているファンドはないかなと。
そこでいきついたのが「eMAXIS 全世界株式インデックス」。
日本を除く先進国および新興国の株式へ投資するファンドです。
そしてSlimの設定来のパフォーマンスとeMAXIS 全世界株式インデックスのチャートを比較してみました。
その結果がこちらです。
比較データ
・同日の基準価額データをもとに算出
Slim全世界株式 (青線):57.36%上昇(10,000円→15,736)
eMAXIS全世界株式(紫線):57.39%上昇(25,261円→39,759円)
どうでしょう。
これは7月ごろまでのデータですが、eMAXIS全世界株は日本を除いているにも関わらずほぼSlimオルカンとパフォーマンスは同じになっています。
アベノミクス全盛期のデータがあれば、そちらの方がより実際に即した結果になると思います。
ただ、このチャート期間は日経の調子が良かった今年の春も含んでいます。
それでもそこまで大きな差はついていないですね。
ということでかなり乱暴な話にはなりますが、この二つのファンドはある程度は似通ったパフォーマンスになるかと考えられます。
★★★ ★★★ ★★★
ではこの考えを前提に、さっきのチャートに「セゾン資産形成の達人ファンド」を入れて比較してみます。
青線がセゾン達人ファンド、紫線がslimオールカントリー、緑線がeMAXIS 全世界株式です。
結果は、なんとご覧の通りほぼ同じとなりました。
ところどころ青線のセゾン達人がアウトパフォームしていますが、最終的なパフォーマンスはほぼ同じ位置に着地しています。
さて、上の比較はSlimが2018年11月設定のためそこからの期間の比較チャートを使っています。
でも長期投資というからにはもっと長いスパンで比較しないと意味がないです。
ということで、Slimを外してセゾン達人とeMAXIS 全世界株式で比較してみたらどうなるのでしょうか。
その結果がこちらです、10年チャートで比較します。
なんとセゾンの圧勝なんですね。
eMAXIS 全世界株式が330%程度のところ、セゾン達人は400%を超えるリターンを上げています。
これを最初に見た時は驚きましたね。
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それにしても、なぜこんなに差がついたのでしょうか。
恐らくですがセゾンのアクティブ運用の力、そして資金を抜かず長期投資を継続する粘り強い受益者。
この二物ががっぷりと組合って結実した成果だと思います。
で、これを見た時にこんなことを考えました。
・「アクティブ運用がインデックスより良い成果を出すことはあるかもしれない」
・「インデックスと併用し投資していくことでより腹落ちする投資になるかもしれない」
・「高いコストを払うが、それに見合う価値があるかもしれない。」
それからはセゾンやひふみのHPやYouTubeチャンネルを見る様になりました。
セゾンの商品紹介の動画は随分前にも見たことがありましたが、改めて見直してどんな商品なのかを再確認しました。
その中で、運用報告書を読んだときにもう一つ気付きがありました。
それがこの円グラフです。
全世界株ファンドとしては北米比率が少ないということです。
Slimであれば米国は60%程度占めるところがセゾンは47.6%。
約13%ほど少なくなっています。
そしてその分増えているのがどこか、というと欧州株や日本株の比率が上がっています。
これを見た時に、「あ、分散が効いていてこれはいい。自分が求めているものに近い」と思ったのです。
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ここでかなりセゾン(アクティブファンド)の面白みを感じたぼくは、このまま投資を継続してみようという気持ちをかなり固め始めていました。
過去のパフォーマンスは未来の結果を決めるものではありませんが、少なくとも運用の中身についてもかなり面白いものがあると思ったからです。
そしてさらに運用報告書を読み進める内に、もう一つのデータに興味をそそられることになります。
そのもう一つのデータについてはまた明日の記事で書いていきたいと思います。
次の記事はこちら:【オワコン?】アクティブファンドに投資する理由③
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